紙詰まりの正しい取り除き方|ローラーを傷めず安全に除去するための手順ガイド

紙詰まりが起きたとき、多くの方はまず「見えている紙を引っ張って取り出そう」とします。ですが実は、取り除き方をひとつ間違えると、詰まり自体よりも大きなトラブル(ローラーの傷・修理)につながることがあります。このコラムでは、現場の担当者が自分たちで安全に紙を取り除くための手順と注意点を、場所別にご紹介します。
なぜ「取り除き方」が重要なのか
無理な引き抜きが二次トラブルを生む
見えている紙片を取り除くとき、無理に引っ張らないことが大原則です。特に定着器(フューザー)エリア、転写ベルトエリアで無理に引き抜くと、ローラーの表面に傷がつき、印字不良や、場合によっては修理が必要になることがあります。ここは丁寧さが結果的に近道になります。
紙が見えないのにエラーが消えないケースもある
物理的に詰まった紙がないのにエラーが出続けることがあります。これは小さな紙片の残留や、センサーまわりの引っかかりが原因のことが多く、後半で確認ポイントを解説します。
作業前の基本ルール
定着器周辺は非常に高温になります
前面ドアの内部、特に定着器(フューザー)周辺は、稼働中に大変高温になります。プリンターを停止後、表面が十分に冷えてから作業を始めてください。やけどの危険があります。
基本ルールは3つです。
- 無理に引っ張らない
抵抗を感じたら一度止め、詰まりの向きや位置を確認します。 - 紙は搬送方向に沿ってゆっくり引く
逆方向に引くと破れて紙片が残りやすくなります。 - 取り出せない・場所がわからないときは無理をしない
販売店もしくは保守担当業者にご連絡ください。
場所別の取り除き方
転写ベルト周辺
トレイ本体を引き抜いて取り外し、詰まった紙を取り除きます。転写ベルトに用紙が詰まった場合は、両サイドのつまみを押し下げることで、簡単に用紙を取り出せます。取り除いたあとは、トレイ奥や給紙口に紙の切れ端が残っていないかも確認してください。

定着器・排紙トレイ周辺
前面ドアを開けて取り除きます。前述のとおり定着器周辺は高温になるため、必ず冷えてから作業してください。定着器に詰まった用紙は、本体正面右側のダイヤルを上下に動かすことで、簡単に取り出せます。基本はダイヤルを下に回すことで用紙を取り出し、それでもうまくいかない場合は逆方向に回転させてください。緑色のラッチ(レバー)がある機種では、それを操作して搬送路を開くと、さらに紙を取り出しやすくなります。

多目的トレイ

多目的トレイで詰まりが発生することがあります。見えている紙をゆっくり引き出し、切れ端が残っていないか目視で確認します。多目的トレイでは、紙を戻す際に無理に押し込まないようご注意ください。
定着器、多目的トレイの清掃方法はこちらをご覧ください。
【日常清掃マニュアル(定着器編)】
https://youtu.be/CkP6lY1GT0U?si=R9KDK2iZ1kEO6TIt
【日常清掃マニュアル(多目的トレイ編)】
https://youtu.be/cMmnTwqNmxI?si=YrnozBeIzjXoYppC
紙が見えないのにエラーが出るとき(センサーの確認)
紙が見当たらないのにエラーが解除されない場合、センサーまわりを確認します。
給紙センサーのエラー
- トレイ1を引き抜いた奥にあるセンサーレバーの動作不良、または小さな紙片の残留を確認します。この箇所に紙片があった場合は部品の破損につながる可能性が高いので、販売店もしくは保守担当業者にご連絡ください。
- 前面ドアが確実に閉まっていないとエラーが解除されないことがあります。一度しっかり閉め直してください。

定着器排紙センサーのエラー
- 緑のラッチ(レバー)を操作し、排紙センサーの検知フラグ周辺に紙片が挟まっていないか、フラグがスムーズに動くかを確認します。

改善しない場合は無理をせずご相談を
上記を確認しても改善しない場合、内部部品が原因となっている可能性があります。プリンター内部の分解やコネクタなどへの作業は避け、販売店もしくは保守担当業者にご連絡ください。
紙詰まりを繰り返さないための予防策
- 用紙をトレイにセットする際は、給紙上限マークを超えないようにする
- 手差しフィーダーに用紙を無理に押し込まない
- 定期点検で、給紙口・排紙口・内部搬送路の3か所に紙片やほこりが残っていないか目視で確認する
まとめ:正しく取り除けば、トラブルは繰り返さない
紙詰まりそのものは避けられない場面もありますが、「無理に引っ張らない」「冷えてから作業する」の2つを守るだけで、二次トラブルの多くは防げます。取り出せないときに無理をしないことも、結果的にプリンターを長持ちさせるコツです。
この記事のポイント
- 無理な引き抜きは最大のリスク
特に定着器周辺はローラーが傷つき、修理につながる。 - 高温部は必ず冷えてから
定着器周辺はやけどの危険があるため、停止後に冷却時間をとる。 - 紙が見えないエラーはセンサーを確認
エラーメッセージが出続ける場合はセンサー部やレバーやフラグ、ドアの閉まりを点検し、改善しなければ相談を。
※本コラムはJP700-LC・JP621-LC共通の内容です。

06-6411-5212


